街でよく見る暗号化のない公衆無線LAN環境のモニタ

無料の無線LAN環境が広く提供されるようになっている今日この頃。安全性について質問を頂くことがよくあるので、備忘録がてら。
 

環境

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トラブルシューティングはおこなっていないが、なぜか初回起動時に Kali 上の wlan0 がモニタモードへ移行できても、周囲の電波を拾わない(No Network)になる、、、

そのまま reboot すると問題なく無線LAN接続が可能になる。今回は、とりあえず動くので、この手順で実施した。

 

手順は一般的なモニタモードへの移行手順:

  • airmon-ng check kill で wlan0 を解放
  • airmon-ng start wlan0 でモニタモードに移行
  • iwconfig でモニタモードになっていることを確認(wlan0 → wlan0mon)
  • airodump-ng wlan0 で周囲の無線LAN通信がモニタできていることを念のため確認
  • wireshark を立ち上げて wlan0mon の様子を確認

 

出張の空き時間でのやっつけ仕事のため、非暗号化環境のサンプルとしてスターバックスの「at_STARBUCKS_Wi2」をモニタしました。場所は、品川の某スターバックス

 

なお、スターバックス無線LAN環境の利用に関しては、きちんとセキュリティに関する注意書きがされている。「at_STARBUCKS_Wi2 : セキュリティに関して」 

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 モニタを開始するとターゲットにしている無線LAN以外の通信も、もちろん捕捉される。

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「at_STARBUCKS_Wi2」の使用 ch を確認して(今回は ch11)、ターゲットの ch に絞る。ただし、同じ ch を使っている他の無線 LAN も、まだ含まれる。

 

なお、暗号化されている無線LAN通信は「Protocol が 802.11」ですが、PSK(パスワード)がわかっている場合は、Wireshark の設定をすることで復号は可能。

 PSK を壁などに貼ってある公衆無線LAN環境も多く、暗号化されているといっても、全員が共通パスワードを付与される環境は、暗号がない状態と同値。

 

「at_STARBUCKS_Wi2」を利用中の自分のスマホAndroid)の通信に絞って確認(ip.addr でフィルタ)。通常のモニタの場合は、wlan.addr や wlan.bssid でフィルタするのが吉。

 

自身のスマホの IP でフィルアたした結果、Yahoo への通信などの通常の HTTPS 接続や DNS のクエリなどを閲覧できることを確認。

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写真撮るタイミングを間違えてフィルタに smtp が入っているが、フィルタは ip でかけてある状態なので、気にしてはいけない(笑)。

 

BRs,